6月15日 ネルトリンゲン・ドナウヴェルト |
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床も傾いているのか心配になります(笑
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今日は、昨日買っておいたバイエルン・チケットを使って、ネルトリンゲンまで日帰り旅行です。
この街は大昔、隕石が落ちたクレーターの上に出来た直径1キロ程の円形の城壁に囲まれた小さな街です。左下の俯瞰写真を撮った塔に登れますが、係りのお爺さんは、私が帰りの挨拶をすると「芳名帳」に記入してくれと言います。日付、住所、氏名を書くと、お爺さんはネルトリンゲンのパンフレットに日付入りの記念スタンプを「ガチャリ」と押し、インクが付かないようにティッシュで押えてから渡してくれ、英語で1500万年前に隕石が落ちた事などを私に説明してくれました。たぶんボランティアだと思いますが誇りを持って仕事をしているのでしょう・・・・・今日も、あのお爺さん頑張ってるかな〜!
帰りにドナウヴェルトで乗り換えなので、ドナウヴェルトの街を一回りしてから帰りました。
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直径約1キロのカワイイ街です |
お爺さんはガチャリと記念のスタンプを押した |
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6月16日 フュッセン、シュバンガウ |
3日間お世話になったA氏にアウクスブルクの駅で別れの挨拶をして、フュッセンへ出発です。・・・・ちょうどお昼頃到着。前日にA氏がガイドブックにあったホテルに予約を入れてくれたので、そのホテルを探して行ってみると、まだ部屋の準備が出来てないので1時に来てくれとの事、荷物を預けて街をブラブラしました。ソーセージのホットドックを食べたりして、1時過ぎにホテルに戻り、一服してから出掛ける事にします。
フュッセンの街からノイシュバンシュタイン城の麓までは、ガイドブックで見ると2〜3キロ位なので、小雨も降っているし慌てて行く事も無いので歩きで行くことにしました。いざ出発して街の外れまで行くと、ガイド板に「ホーエン・シュバンガウ5km」と書いてあります、「ありゃまぁ〜」と思いましたが、今更バス乗り場まで戻るのも嫌なので歩く事にしました。道は自動車の通る本線沿いにありますが、途中森の中のようになりますので、女性の一人旅にはお勧めしません。
( 誰も5キロ歩かないよね)
雨もあがってきた頃に到着。大きな駐車場の所へ行って城を見上げると雲の中です、折角来たのに見れないのかと、意気消沈しましたが・・・・・・・しばらくすると雲が切れてきました、ラッキーでした!
車などが入らない場所を探して駐車場の向こうの方まで行ってみました。良い場所があったので、携帯椅子を出してスケッチをしていると、後ろを通る車がスピードを落として見て行きます。黒の皮ジャンを着たライダー5〜6人も、私が描いているのを見て止まり、お城をバックに記念写真を撮りあっていました。絵を描いている人が居ると、良い風景があるに違いないと思うのでしょうね。
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フュッセンからシュバンガウまで5kmこんな道を歩きました |
下から眺めるノイシュバンシュタイン城 |
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スケッチを終えてから、城が見える場所として有名な「マリエン橋」まで歩いて登りました。ちょっとキツイ登りでしたが、この景色が見れれば疲れも吹っ飛びますね・・・・・・・・しかし、このマリエン橋は板の隙間から下が見えるので少し怖いです。
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フュッセンへの帰りはバスで戻ろうと思っていましたが、8時半頃まで太陽が出ているので時間は充分にあります・・・懲りずにまた、歩いて帰ることにしました、お陰でこんな素敵な場所を見つけました!お城、分りますか?(写真5枚の合成パノラマです)
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6月17日 リンダウ |
ホテルで朝食を食べてから、鉄道で移動します。お昼頃リンダウに到着。宿探しですが、駅から数分歩いた所にガストホフ(レストランと宿が一緒のホテル)があったので、ガイドブックを見るまでもなく飛び込みで聞いてみて、すんなり決定・・・・・宿に荷物を置いてスケッチに出掛けました。
下の写真の花のある所で1枚目のスケッチをしていると(ココも大変多くの観光客が居ます)男性がドイツ語で何か話してきます。解らないでいると、指でお札を数えるゼスチャーをしています「幾ら?」と聞いているのでした、「ナイン・ナイン」売らないよと言いましたが、もしドイツ語が話せたら、幾らなら買うのか聞いてみたかったなぁ。 そのあと、マックでお昼を食べて、またスケッチに行きましたが、このボーデン湖はスイス、オーストリアとも接している湖でオーストリアへ行く船、スイスへ行く船、ドイツのコンスタンツへ行く船と、眺めているだけでも楽しい。カップルでの旅行にお勧めです・・・・・私もスケッチ旅行じゃないならカフェの椅子に座って、のんびり船を眺めていたかったです。
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ココはほんとにリゾートの雰囲気です |
スイスへ行く船 |
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6月18日 ウルム |
計画ではこの日、スイスと国境を接するコンスタンツに鉄道で行く予定だったのですが、何となくリゾートはもういいかなーと思い、行く先をウルムに変えました。
ウルムに着いてみると街はイベントかフェスティバルかで、マルクト広場周辺は首からIDをぶら下げた人達と観光客でごった返しています。ホテルが取れるか心配になりました。ガイドブックを見て1軒目のホテルに行き「ハーロー」と呼んでみました。このハローは(Hello)ではなく、ドイツ語の「Hallo」です。お姉さんが階段の上から顔を出したので「今日部屋はありますか?」と聞くと、「レセプション、アンドレ、アンドレ」と言っています。受付に行けと言っているらしい・・・アンドレって何?・・・解らぬまま、外へ出て建物の横へ行くと入り口がありました。ココかっと思い入ってみると、何やら開店前のバーの雰囲気です・・・・「ハロー」と言うと、お婆さんが出てきましたが、全く言葉が通じません。私が一晩と言って指で1を出したかどうかは覚えていませんが、お婆さんはビールを1本出して来ました(爆笑)・・・・こうなれば最後の手段、私はグーを握った腕を耳の所に当てて首を少し傾けました、つまり「オネンネ」のジェスチャーをしたのです(笑)・・・・お婆さん「あぁ〜」っと了解、私にこっちへ来いとドアを出て別の所へ連れて行ってくれました・・・通りを隔てた隣がホテルでした。「ダンケシェーン、ダンケシェーン」と御礼を言って・・・・・・思わぬ苦戦をしましたが、無事に宿が取れました。【お婆さんが連れて行ってくれたホテルが、最初にお姉さんが2階から「受付へ行け」と言ったホテルの受付なのかは分かりませんが・・・ま、いいか。ということで・・・
ホテルで洗濯をしてから街へ出掛けましたが、街を歩いていて思い出しました・・・リコンファーム(帰国便の予約再確認)をしないといけないのです。テレカは初日に買っていたので、電話BOXを探して航空会社に電話しました。案内にしたがって番号をプッシュすると、日本語のオペレーターはCを押せと言うのでCを押すと、日本人のオペレーターは今居ないと言います。しかしまぁ、名前と日付とフライトナンバーを言えば良いだけですからすんなり終わりました。
ウルムの街には水路の中に傾いた木組みの家が建っているのですが、その家はちょうど補強の工事中で見る事が出来ず残念でした。しかし、川の向こう岸から街をスケッチしていると上の写真の舟が何処からともなく現れ、最初は何をしているのか分らなかったのですが、合計6艘の舟がこちらと向こう岸に分かれて、両岸から1艘づつ漕ぎ出し、すれ違う時に船尾の人を長い棒で川に落とす競技です。たぶん練習だと思いますが、珍しい物を見れてラッキーでした。
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6月19日 テュービンゲン |
この街はA氏が友人のドイツ人に「日本から絵を描きに来るんだけど、何処が良いか?」と聞いてくれた街です。何人かのドイツ人が風情があって良い街だと言ったそうです・・・・ココに2泊します。
宿はガイドブックに載っていたホテルに行きましたが満室です。仕方なくブラブラと歩いていると、城門のすぐ近くに綺麗なホテルがあります、高いかなと思いましたが、30ユーロの安い部屋が空いていました、良かった良かった!
さて、ドイツ人の言う「風情がある街」ですが・・・・・これがほんとに風情がありまして。坂が多い街ですが、それがまた逆に立体的な空間を形作っています、古い建物の間を縫うように細い路地もあり、中々趣のある良い街です。
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テュービンゲン城からの眺め(3枚合成パノラマ) 実際に見ると、もっとワイドで壮観です。 |
6月20日 テュービンゲン |
朝からスケッチに出掛け、2時過ぎに昼食休憩でホテルに戻っていたら雨が降り出し、やれやれと思っていると、何と「みぞれ」になった。正確には雨に雹が混じったのかもしれないが、いくらドイツが涼しいと言っても「みぞれ」には驚きました。その後天気は持ち直し素晴らしい天気になりました、ドイツの天気は本当にコロコロと変わるな〜。
テュービンゲン最後のスケッチは、城門前から赤い屋根の連なりをスケッチしました。
この旅の中で色々な街でスケッチをしたけれど、テュービンゲンの街の人達が、私がスケッチしている姿を見て一番喜んでくれたように感じます。日本じゃあまり有名な街じゃないけど、自分達の街に誇りを持っているんですネ。一目で東洋人と分る私が(笑)、遥々やって来て絵を描いているのが、嬉しくもあり自分達の街が誇らしかったんだと思います。
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6月21日 ハイデルベルク |
ついに最後の宿泊地です。ガイドブックにあったホテルを探しましたが、地図の場所にありません。しばらくウロウロして探しましたが、諦めて目に付いたホテルに飛び込みで尋ねると1泊56ユーロ、大きな街なので、まぁ仕方ないですね。レセプションの女性は大変親切で、ガイドマップで街を丁寧に説明してくれました。
この街の名前は有名ですのでご存知の方も多いでしょう。旧市街は観光客が大勢歩いています、日本人を含め東洋系の方もたくさん居ました。街の建物が大きい事もあって、中々絵になる場所が見付からなかったです、それでも3枚ほどのスケッチが出来ました。旧市街の商店がたくさんある通りで、ウィンドーに画材を見付けたので入ってみる事にします。地下に下りると品揃えの素晴らしい画材店です、自分のお土産としてシュミンケの小さなセットなどを購入。
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6月22日 エーベルバッハ → 帰国−−−−−→ 6月23日 ソウル → 福岡 |
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帰国の飛行機は19:45発なので、フランクフルト空港へ行くまでには、だいぶ時間に余裕があります。地図を見ながら近場の街を探しましたが、時間的に行ってからスケッチが出来そうな街がこのエーベルバッハでした。何でもマンガの題材になった街とのことで、ツーリスト・インフォメーションには日本語のパンフレットもありました。
駅のコインロッカーにリュックを入れて出掛けます。 【実際は駅のロッカーに荷物を入れてから旧市街へ行きました。ツーリスト・インフォメーションは川の近くにあります】
スケッチが3時間余り出来そうです、小さな街なのですぐに一回り出来てしまいます、この街には観光客らしい人は見当たりませんでした。
旅の最後のスケッチは、この写真の古い木組みの家を描き、その後広場に出ていた市場でバナナを買って駅のホームのベンチで食べました.。
・・・・・・・今回のスケッチ旅行も、このエーベルバッハと言う小さな街の駅で終わりです・・・・・旅の終わりはいつも、無事に旅した安堵感と、もう少し旅を続けていたい気持ちで、ちょっと切ない気持ちになります・・・・・ローテンブルクで絵を描いたのが遠い昔のような気がする・・・・プラットホームを吹く風にタバコの煙がゆらりと揺れて消えていきます。
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その後ハイデルベルク、マインツを経由してフランクフルト国際空港に到着、
今度は迷う事もなくチェックイン。ソウル経由で無事に福岡に帰って来ました。
ソウル、インチョン国際空港では待ち時間が4時間ほどありましたので、20ユーロをウォンに両替して、
サンドイッチとカプチーノで軽く食事をしたり、売店を見たりしながら時間を潰していました。 |
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ここまで読んで頂きましてありがとうございました。 |
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