水彩画入門・ステップ@・色の名前と混色

色見本を作りましょう
最初は、色の名前を覚えるのも大変ですね。 特に透明度の高い色は、パレット上で区別が付きにくいです。
そこで、パレットに並べた絵具の順番で色見本を作っておきましょう。役に立ちますよ!
混色でお気に入りの色を作る
左の絵
ビリジアン
パーマネントグリーンNo.1
サップグリーン
バーントシェンナ
右の絵
サップグリーン
インディゴ
バーントシェンナ
バーントアンバー
これは少し極端に描きましたが・・・左は、上の色見本にある3色のグリーン系と茶系を、混色なしで描いたもの。 右は混色によって作った色で描いています。
いくら初心者でも、左の絵のような木の色にはしないと思いますが、ビリジアンと言う色は、混色しないと使えない色です。
はじめは何と何を混ぜて良いのかが分らないので、絵具の色をそのまま使いがちで、色の幅も狭い範囲になります。

ホルベインのチューブ絵具を例にとると、100色以上の色がありますが、最初は混色を覚える為に少ない色数ではじめ、慣れれば好みの色も分ってくるので、好きな色を追加していけば良いでしょう。
混色表を作る
風景画を描く時に欠かせない色がグリーン系です、特に日本の風景ではグリーンの占める割合が多くなり、多種多様な木々を描くためにも混色が重要となります、グリーン系の色がどれ位作れるかで絵の出来具合が左右されます。
下の混色表は一例ですが、自分が持っている絵具で出来るだけ沢山のグリーン系の色を作ってみましょう。
下の画像は、ビリジアンに各色を混色して出来る色を調べた物です。
ビリジアン1色に他の絵具を混ぜると、これだけ色のバリエーションが出来ます。これを知っているだけでも随分絵が変わると思いますよ。
【ポイント】…混色は2色を基本とします。透明水彩絵具は、沢山の色を混ぜると濁りが出てきますので、2色混合を基本にして下さい。
■グレー系の色を作る
透明水彩画では、白はほとんど使われませんが、中には黒も使わない!という方も居ます。私は、そこまで拘りませんので黒も使いますが、たくさん使うことはしません。混色によるグレーの方を良く使うからです。

左に、混色によるグレー系の色を5例ほど紹介しています。

暇を見つけて、色々と混色してみてください。グレー系の色は使える場所が沢山あります、知ってると役に立ちますよ(^^)

【豆知識】・・・ホルベインの絵具でビリジアンやコバルトブルー等に「ヒュー」と書いた絵具があります。この「ヒュー(hue)」とは、「色相」という意味です、つまり「ビリジアンに似せた色」となります。色の原料となる鉱物なりが高価な為、代わりの物でその色を作ったのです。その絵具に「ヒュー」を付けていますが、現在は技術の進歩で、むしろ「ヒュー」の付く絵具の方が質が良かったりするそうです。

このページに載せた絵具は、ホルベイン製を使っています。
ペインズグレーなどの色は、メーカーによって微妙に色が違います。すべての絵具が、混色で同じような色になるとは限りません。
また追加の記事をUpするかもしれませんが、混色は、ひとまず終わりです。 自分の持っている絵具全部を混色して試してみる!くらいの意気込みと熱意があれば、きっとあなたの絵の色使いが変わることでしょう。(^^)/
2007.2.3


HOME 入門用画材 Step@基本・混色 StepA空・遠景の描き方 StepB描き方の順序 色々な物を描く