水彩画入門・水彩画の技法・・・マスキング液を使う

マスキングのヒント
マスキングは、マスキング液を買って来て水彩紙に塗り、その上から水彩絵具で描き、
乾いてからマスキング液を剥がすと、その部分が白い紙のまま残るという、ごくシンプルな技法です。
このページでは、マスキングの方法と言うより、ヒントや注意点などを主に紹介します。
■マスキング液

私が現在使っているマスキング液はウィンザー&ニュートン製とクサカベ製、ホルベイン製です。
クサカベ製とホルベイン製は色が水色、W&N製はクリーム色をしています。
私が使った印象では、この3種類のマスキングインクなら、どれもOKを出せます。


※ちなみに、ビンに水彩用と書いてあるのはW&Nとホルベイン製です。



筆に付着したマスキング液を取る為のクリーナーも売られています。(写真:右端)

水彩紙にマスキングインクを塗っています。


この3社以外のマスキングインクを使っていて、剥がし難い、紙が破れる等で困っている方は、試してみてください。
■マスキングのヒント
◎マスキング液は固まるとゴム質になり、水彩紙に塗ったマスキング液は指の腹で容易に剥がせます。
◎ナイロン筆が適しています・・・動物の毛の筆はマスキング液が絡まり易く、除去するのに苦労します。
◎マスキング液は、固まるまでは水溶性なので、筆を水ですすげば取れます。
   (ただし長時間描いていると筆に付いたマスキング液は固まります、時々すすぎながら描きましょう)
◎筆の他にも、製図用の烏口(カラスグチ)、割り箸を削ったペン、竹ペン、金属のペン先、歯ブラシ、掃除用ブラシなども使えます。
◎細い線などを引くときは、自作の割り箸ペンの方が使いやすいでしょう。
■マスキングのヒント2
(左)ナイロン筆2号で塗りました。
(中)割り箸ペンで線を引きました・・・かなり細い線も引けます。
(右)100円ショップで売っている、掃除用ブラシの細い方にマスキング液をつけて弾きました。 
   ※ 弾く、振る、柄を叩く、吹いてみる、などなど・・・色々試していれば、他にも活用できる技が見付かるかも(^^)

◎マスキングを剥がす時は、水彩絵具が完全に乾いてから剥がしてください。
◎マスキング液を使うときは、表面の強い紙を選びましょう。お薦めはアルシュ、ストラスモア、ラングトンなどなど・・・ワットマンは表面が弱いのでマスキング液は使わない方が無難です。
◎絵具を塗る時は、マスキング液が完全に乾いてから描きます。

また何か思い出したら追加します(笑)・・・・実際の使用例はこちらをご覧下さい「老いた漁船」の制作過程」

2007.4.8


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